若年性更年期障害
若年性更年期障害という診断名は存在しないので、一応「30代なのに更年期障害のような症状が出ている状態」という
意味だと考えてください。本当の更年期というのは、卵巣が老化し卵子が枯渇している状態です。それによって女性ホルモン
(エストロゲン)も減少しさまざまな不調が起こってきます。それに対して、若くして起こる更年期症状には二通りあります。
ひとつは無排卵が長く続くことで、女性ホルモンが減少して起こるものと、もう一つは本当に若くして卵巣の卵が枯渇してしまって起こる
「早発性卵巣機能不全」で、これは年齢は若くても閉経してしまう本物の更年期です。
この二つの鑑別が重要であり、血液検査で分かります。
排卵は、卵巣と脳の連携によってスムーズに定期的に起きるものですから、脳のホルモン分泌を司るシステムに少しの不調があっても
無排卵になります。未婚ならばホルモン剤を使ってカウフマン療法をしたり、既婚者や妊娠希望の人には排卵誘発剤を積極的に使うなど
すれば改善します。
年齢は若くても卵巣そのものが働かない本物の更年期だったらこれは治療ができません。足りない女性ホルモンを薬で補って、
更年期症状を和らげる対症療法のみになります。
無排卵はちょっとした不調で誰にでも起こりやすいものですが「早発性卵巣機能不全」の方は比較的稀な病気です。
男性の更年期障害
男の更年期障害の原因は、テストステロンの減少によります。よってこれを補う注射をすれば更年期障害は治ります。
しかし睾丸機能が十分あるのにテストステロンを打つと、睾丸機能は低下し体がかえって中性化してしまいます。
アナボリックステロイドを使っているボディビルダの乳首が大きくなることがあるのはこのためです。
テストステロンを注射する時は、男性ホルモン濃度を測ることが重要です。
睾丸機能はストレスが強すぎると低下するため、過度のストレスを受ける環境には身を置かないようにすべきです。
健康な男性であって睾丸機能が健全な男性は更年期障害にはなりません。
テストステロンの減少は骨密度の減少と脳機能の低下を起こすため、異常があったら早く対処することが大切です。